個人事業か会社か

個人事業のメリット

独立して事業をする場合に、個人事業にすべきか、それとも会社にすべきかは悩むところです。特に新しい会社法では会社設立のハードルが低くなった分なおさら悩むようになりました。

個人事業にしろ会社を設立するにせよそれぞれのメリットがあります。このメリットをじっくり検討し、自分にとってどちらの形態がいいのかを決める必要があると思います。
個人事業のメリットは、①開業の手続きが簡単、②開業後の手続き簡単、③コストが安くすむなどがおもな点です。会社と比べるとこの簡単、コストが格安という点が大きなメリットです。

具体的には個人事業では、会社設立に必要な定款作成などが必要がありません。開業後は、経理が簡素化できます。また、住民税の社会保険に関しても個人事業の方がメリットがある場合が多いのが現実です。

会社のメリット

会社は個人事業と比べると手続きが難しく、コストが割高になるというデメリットを有します。ですがその反面会社を設立することで大きなメリットを得ることができるのも事実です。それでは会社設立のメリットはどのようなものでしょうか？

会社の一番のメリットはなんといっても社会的な信用が高いことです。例えばいくつかの会社では、個人事業者とは取引はしないという会社もあります。このような会社と取引をするためには、会社を設立する必要があります。
また、銀行などの金融機関の貸付も会社の方が信用されやすいというメリットはあります。ですから、資金を融通するのには会社の方が一般的には有利な場合が多いですね。

その他にも会社と経営者は別人格ですから、原則的には会社の債務の責任を経営者がとる必要がありません。会社の債務は出資の財産から責任を負うのです。その他にも事業の規模が大きくなれば税制上も有利になるというメリットもあります。